BizteX株式会社
ロボット・AIは「人類から仕事を奪わない」元Pepper開発メンバーが「孫正義」から学んだヒント

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ソフトバンクをやめてロボットベンチャー「GROOVE X」を立ち上げた林要氏と、クラウドRPA (Robotic Process Automation/業務自動化)サービスを展開する「BizteX」の嶋田光敏氏は、ともにソフトバンクアカデミアで、孫正義氏から薫陶を受けた。「将来、ロボットやAIに仕事が奪われるかもしれない」という恐怖がメディアでひとり歩きする中、2人はどんな未来を思い描いているのだろうか。

KNOCKS編集部より

2018/05/08
  • 林 要HAYASHI KANAME
    GROOVE X 株式会社
    創業者兼 CEO

    トヨタ自動車で空力技術者としてスーパーカー「レクサスLFA」の開発プロジェクトや、ドイツでFormula-1の開発に従事する。2011年にソフトバンク孫正義 CEO が立ち上げた「ソフトバンクアカデミア」に参加し、12年にソフトバンクに入社。人型ロボットの「Pepper」の開発に携わる。2015年11月、ロボットベンチャーのGROOVE Xを創業する。

  • 嶋田 光敏SHIMADA MITSUTOSHI
    BizteX株式会社
    代表取締役CEO

    Jフォン株式会社、Vodafone株式会社、ソフトバンク株式会社で通信商材を企業向けに提供する法人事業に約14年従事。営業時代は達成率No,1を獲得、2012-15年の3年間は法人事業の新規プロジェクト、新規事業開発の室長を歴任。法人向け電力小売りPJ、IBM WatsonPJ、法人版Pepper PJなど数多くの事業立ち上げを実施。2015年7月にBizteXを創業する。

「役に立つもの」と「癒すもの」はセットで求められる

2人が会うのはいつぶりですか?

1年ぶりぐらいかな。実は、2人ともまだソフトバンクアカデミアのメンバーなんですよ。

嶋田

最初に出会ったのは、2011年ぐらいでしたっけ?僕は内部2期生で、林さんが外部1期生です。

嶋田さんを見て「ソフトバンクの中のエリートサラリーマンが来た〜!」と思ったことを覚えています。「都会で働いてるサラリーマンはかっちょええな」「若いのにしっかりしてるな」と。

嶋田

そのころ、林さんはトヨタ在籍だったから、「名古屋からわざわざ通ってる面白いアニキがいるな」って(笑)。プレゼンも毎回インパクトがすごかった。ほかにもエッジが効いた人はたくさんいたけど、すごく印象に残りましたね。

それぞれ現在は「ロボット」をテーマにしてます。

嶋田

そういえば、うちの会社が何やってるか、話してなかったですよね。「BizteX cobit」というRPA、Robotic Process Automationの略なんですけど、PC上での定例業務をソフトウェアに覚えさせて、クラウド上で代わりに働いてくれる仕組みを開発しています。

いつの間にか「ロボット屋」になってる?

嶋田

正確にはソフトウェア屋なんですけど(笑)。社名も「BizteX」だから、ロボットつながりもあるけど「X」つながりもあります。

パクった?

嶋田

パクりました(笑)。

ウェルカムです(笑)。

嶋田さんはビジネスの合理化を目指し、林さんの家庭用ロボット「LOVOT(ラボット)」は「一緒にいると温かい気持ちになって、心に寄り添う存在」を目指してます。働いて役に立つというより、存在するだけで価値があると。

僕は、生産性が上がれば上がるほど、心の充足が求められると思うんです。生き残りに必死なときは「癒やし」は注目されないけれど、余力が生まれると「癒やし」が必要とされる。だから「役に立つもの」と「癒すもの」はセットで求められる。ロボットやAIによって、生産性が上がれば上がるほど、LOVOTのようなものが求められるようになる。

嶋田

ちなみに「BizteX cobit」という名前には、「小人さんが仕事を手伝う」というコンセプトと、「デジタル」の「bit」と「共同」の「co」という意味を含ませているんです。

かわいいね。

嶋田

人に寄り添いながら仕事を手伝ってくれる、そんな存在を目指しています。会社のミッションとして、「テクノロジーで新しいワークスタイルを創る」ことを掲げているので、うちの製品を使うことで、生産性向上に繋がることを願っています。

将来的には、うちの製品が世の中に圧倒的に広がると、8時間の仕事が4時間で終わってしまうことを目指しています。余った時間は、別のことに使えるので、ワークスタイルを変えることでライフスタイルを変えていけます。「BizteX cobit」で生産性を上げて、ゆとりを作って、「余暇はLOVOTと遊ぶ」という未来が来るといい。

孫さんは圧倒的に「遠い未来を見る天才」

余暇ができると、そこで別の仕事をしてしまう人もいますよね。どうしたら余暇を楽しみ尽くせるのか。日本人にはまだハードルが高い気もします。

結局のところ、「何のための余暇なのか」ということです。生産性を上げるためには、仕事に没頭しなくてはいけない。そうなると、プライベートの延長にあるような仕事じゃないと興味がもてず生産性は上がらなくなってきてしまう。そういう意味では、余暇を含めて、自分がどこを目指すのかがすごく大事だと思うんですよね。

僕は、社員に対して6時間以上の睡眠を義務付けています。「就業時間外、どう過ごしたっていいじゃん」という意見もあると思いますが、僕はそうではないと考えています。なぜなら、睡眠時間は学習のためにとても大事だからです。翌日のパフォーマンスは、前日の睡眠が影響するし、睡眠前に何をインプットしたかにも影響されてしまう。

「ワーク・ライフ・バランス」というより、「ワーク・アズ・ライフ」をどう突き詰めるのか。そう考えると「余暇に何をすればいいかわからない=自分はどこに向かえばいいかがわからない」ということなんです。そして、もう他人が与えてくれるのを待っていればいい時代でなくて、ちゃんと自分で自分を知り、見つけていかないといけない時代です。

嶋田

自分がどう生きていくのかとか、生き様みたいなものとリンクする感じですよね。仕事の仕方や余暇の使い方も含めて、自分はどう生きていくのかということは、これからより多様になると思います。そのビジョンをしっかり持つことが求められるんじゃないかな。

そのあたりって、孫さんの影響は大きくないですか?

嶋田

大きいですね。

僕たちは、ソフトバンクアカデミアで、「お前はどの山を登るんだ」というのを散々叩き込まれたんです。「ワーク・ライフ・バランス」みたいな話は、1ミリもなくて、「何のために生きるんだ」ということとひたすら向き合った。

だから、生きるために余暇が必要なら余暇をとればいいし、働かなきゃいけないなら働けばいい。どう生きるかは、会社に強制されるものではないはずだけど、今までの日本は管理をすることでオペレーションの質を向上させようというパターンだった。そのやり方を続けていると「余暇に何をしていいかわからない」になってしまうのかも。

2人から見て、孫正義さんはどんな人でしたか?

遠い未来を見る天才ですね。

嶋田

自分が登る山や志に向かうための、すごい熱量を持っている人ですね。あの人こそ、「世の中のために自分のやるべきこと、やりたいことに時間を使っているときが一番幸せ」みたいな人です。

ビジネスマンとしての才覚と、情熱を誰かに伝染させて動かす力の強さ、この2つがずば抜けた人です。向上心のタンクというか、志のタンクというか、その容量がとにかくデカい。

余暇に何をしていいかわからない人の話とリンクするんですけど、孫さんは人生の「ボラティリティ(変動の度合い)」の広さがハンパないんですよ。多くの人は、人生のボラティリティを狭くして安定させようしてしまう。一方、孫さんは人生のボラティリティを広げることで、自分の器をどんどん拡大していくんですよね。

ある程度成功した人は落ち着く傾向がありますが、孫さんは成功すればするほど、より大きな振れ幅を目指す。それは近い未来ではなく、圧倒的に遠い未来を見ているからできることですよね。そこがすごいところです。

世界中の人の時間を「ロボット」で自由に

2人が描くロボット・AIの未来はどんな世界ですか?

たとえば、識者の中には「ベーシックインカムの時代が到来したら、人間は遊んでいればいい」と言う人もいます。しかし、遊びの世界にも、ルールやヒエラルキーはあるし、成功の定義もある。これって、仕事をしている世界と変わらないんですね。

そう考えると、何よりも大切なのは、自分の活かせる場所はどこなのかを考えて見つけることです。そこで活躍することが幸せに繋がってくると思うんですよね。それは個人の一面的な幸せの話ではなくて、「どうやったら人類全体が、明日に向かって希望を持てるのか」という設計をすることです。今の時代ならできると僕は思うんです。

テクノロジーを手に入れようとする私たち全員が、明日に向かって希望を持てるような、そんな時代を設計できるタイミングが今ではないかと。そうだとすると、AIが人を超える、超えないとかそんな話ではなく、人を幸せにするためロボット、たとえば私たちのLOVOT等とともに社会に潤いを増やすような未来を目指すべきじゃないかと。今、LOVOTを作っている理由です。

嶋田

「BizteX」は、テクノロジーを使って企業向けにサービスを提供しつつ、そこから生まれる時間の使い方や生き方も含めて発信できると思っています。世界に向けてサービスを提供して、世界中の人が時間を自由にできる未来を作っていきたいです。

AI技術の発展で「仕事が奪われるのではないか」という恐怖を持っている人もいますよね。そのあたりはどう考えていますか?

今そうやって恐怖を感じているのは、おそらく「不安になる未来予測が得意な人間だから」です。人間の想像力は本当に素晴らしい。その不安に対して、先手先手を打つことができるのも、人間の生き残り戦略なんですよね。不安を感じたら次に何をやるべきなのか。AIができないところにフォーカスすることです。僕たちはそうやって、AI以前からずっと不安を克服してきたんですよ。たとえば今、原付バイクに不安を感じますか?

感じないです(笑)。

原動機付の乗り物が出てきたとき、飛脚は超ビビったと思うんですよ。「俺の仕事がなくなる」って。でも、もはや誰も、バイクや車に「仕事を奪われるから怖い」なんて考えていませんよね。社会の中で役割分担ができているからです。

今後もそういったことが起き続けるわけです。役割分担ができることで、最終的にはこれまで人がやっていた仕事はどんどん減っていく。でも、それが悪いのかといったらそんなことはなくて、その代わりに自由度が増す。そのときに、どうやってモチベーションを最大限に上げるのか、何をすればいいかがわかっている人がハッピーになれる。そういう未来になる気が僕はするんです。

嶋田

僕も「AIに仕事を奪われる」と思っていません。むしろ、いかに使いこなすのかが大事な世の中になっていくのではないかと思うんです。そのためには、もっとスキルアップしたり、違う知恵をつけたりして、人間は活路を見出そうとする。そうやって進化していく。だから、僕たちのサービスやAIが発展して、より使える時間が増えたり、そこに新しい可能性を見出していくのが、人間の持つ力なんじゃないかな。

スタートアップとは常に「学習すること」

僕はよくAIを、人類にとっての「火」にたとえます。火は、触れるとヤケドしますし、火事にもなるし、怖いものです。だけど、怖いからと遠ざけていたら、できることが少なくなるし、火を使いこなす人たちにはかなわなくなる。僕たちは、新しいツールを自分たちで生み出し、使い続けることができる唯一の動物です。新しいツールは、今後もどんどん出続けると思うんですよ。それが人間だから。

嶋田

人が手動でやっていた定例業務をロボットに置き換えることで、仕事が奪われると思われがちなんですけど、そうではありません。たとえば、手作業だったら10しかできないところを、うちのサービスを使えば100こなせるようになる。そうすることで、仕事の量や可能性を広げることができる。

日本は少子化が進んでいて、今後、生産労働人口は減りますが、健康寿命は伸びているので、昔ならリタイアしたような年代の人たちが、うちのサービスを使うことで、やれることの可能性が広がっていくかもしれない。そういう世界が僕の理想なんです。

AIに対する不安の源泉の一つは、人間が今後、定型業務以外のことを覚えてAIと住み分けていかなければならないことだと思います。だけど、僕たちのようなスタートアップは、定型業務がなくて、常に学習なんです。米シリコンバレーにいる人たちが何をやっているかというと、常に学習するという未来人間に備わっている能力を最大限発揮することです。何かミラクルなことをやっているわけではありません。

だから、スタートアップというものは「常に学習し続けなければバリューを出せない」という時代の潮流にフィットしているのです。すごく合理的です。人は、間違いも含めた学習を高速でこなすことが得意です。もちろんテストの勉強とかではなく、状況を理解するというものです。学習速度は遅いながらも、疲れ知らずでこなせる機械と、疲れるけれど素早くこなせる人間とで、役割分担するということじゃないかな。

AIやロボットと役割分担ができる未来と聞くと、ほっとしますね。

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嶋田 光敏/ 2015年7月/ 11名/ IT・システム関連(クラウドRPA開発・販売)/

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    仕事内容
    【カスタマーサクセス】 カスタマーサクセスの立ち上げメンバーとして、導入サポートおよび導入企業の対応業務を運用していただきます。「BizteX cobit」を活用することで定例業務の負荷を減らし、人間らしい生産性と創造性が向上されるように、ユーザーの声をもとに本質的な課題をいち早く解決すべく、フルコミットしてくださる方を募集します。 《業務内容》 ・チャット/Skype/電話でのお客様対応 ・クラウドRPA向上のための改善プロセスの取り組み ・「BizteX cobit」導入企業へ訪問し、導入のサポート対応
    雇用形態
    正社員
    給与
    300〜600万円
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    【法人営業】 法人営業メンバーとして、「BizteX cobit( https://service.biztex.co.jp )」をより多くのお客様に活用して頂けるよう、フルコミットして下さる方を募集します。 正式リリースから4ヶ月が経ち、拡販フェーズに入っています。 より加速して拡販するには、MAツール担当・マーケ担当・営業が連携し、さらに強いチームになることが必要です。 《業務内容の概要(スキルや経験に応じて)》 ・営業プロセスを構築し、仕組み化する ・クラウドRPAをお客様へご提案/導入する ・お客様の業務ヒアリングを行う ・必要部署のヒアリングを行う ・契約後、カスタマーサクセスと連携してお客様対応を行う ・エンジニアへのフィードバックを行う
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