株式会社アペルザ
スケールにこだわり、世界と戦う異色のスタートアップ 製造業×インターネットで実現する「アペルザ」の夢
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「ものづくりの産業構造をリデザインする」。そんなミッションをかかげて、2016年7月の創業以来、製造業向けに特化したネットサービスを世に送り出している「アペルザ」。横浜港が一望できる眺めの良いオフィスで働く従業員を率いているのは、代表取締役社長の石原誠氏だ。「スケール」「グローバル」、そして「世代越え」という創業時に定めた3つのこだわり。石原氏がこの分野で成し遂げたいこととは?

KNOCKS編集部より

2018/02/16
  • 石原 誠MAKOTO ISHIHARA
    株式会社アペルザ
    代表取締役社長

    新卒で株式会社キーエンスに入社。2001年より社内ベンチャープロジェクトとしてキーエンス初のインターネット事業「iPROS(イプロス)」の立ち上げに参画。2014年3月にイプロスを退職し、教育系(EdTech)スタートアップを創業。その後、複数のスタートアップ起業経験を経て、2016年7月、株式会社アペルザを創業する。

スーツに憧れていた学生時代

学生時代をどう過ごされたのでしょうか?

長期休みはいつも海外旅行に行っていましたね。お金がないので、バックパッカーでしたけど。アメリカやヨーロッパなど、メジャーなところから、アジア、中東、オーストラリア、中米・・・いろいろと行きました。ほとんど1人旅だったので、孤独にも慣れましたね。自分を強くしてくれたと思います。それは今にも繋がっているかもしれません。

そもそもキーエンスに入ったのは、製造業に関わりたいという思いがあったからですか?

実は、全然なかったのです。私の父は、トヨタ系の会社に勤めていたのですが、エンジニアだったので仕事に行くのはいつも作業着でした。だから、子どものころから、漠然と「スーツを着て仕事したい」と思っていました。一言でいうと、スーツに憧れていたんでしょうね。


メーカーの場合、本社勤務でもワイシャツの上に作業着を着る会社があります。だから、就職のときもメーカーはほとんど受けませんでした。だけど、父から勧められた会社が3つあり、その中にキーエンスがあったんです。

なぜお父さまはキーエンスを勧められたのでしょうか?

父もおそらく仕事を通じて、その存在を知っていたんだと思います。「これから伸びるはずだから、受けておいたほうがいいよ」と言われて、軽い気持ちで受けました。そうしたら内定がとれてしまった。無欲の勝利、というやつですね(笑)。

「作業着を着たくない」というこだわりは、大丈夫だったのでしょうか?

キーエンスは作業着じゃなくて、スーツでした(笑)。先輩社員たちの中には、身だしなみにうるさい人もいましたね。当時のキーエンスは、日経優良企業ランキングの上位にランクインする会社で、高収益・急成長と聞くと華やかな世界を思い浮かべがちですが、キーエンスの仕事内容はすごく地味でした。地道な仕事の積み重ねが大きな結果につながる、そんな価値観をキーエンスでどっぷり刷り込まれましたね。今でも尊敬してやまない大好きな会社です。

腕試しをするために教育分野で起業した

そんなキーエンスを退社したあと、EdTechの会社を立ち上げています。そのいきさつはどういうものですか?

もちろん、成功しようと思って起業したわけなんですが、大きな挑戦をする前に自分の実力を確かめなくてはいけないと考えました。期間は2年と決めてスタート。妻にも「2年分は蓄えたので、とりあえず収入ゼロになるけど、ちょっとやらせてくれ」と伝えました。


とはいえ、うまくいくビジネスは、ある程度スタート前に決まっているわけです。主に市場選択、つまり戦う場所で決まると私は考えています。世の中には成長市場はたくさんありますが、急成長している市場はほとんどない。当時、「教育は100年変わっていない」といわれていたんですが、そんな市場にデジタルのテクノロジーが加われば、大きく変わり急成長するだろうと予想しました。だから、教育を選びました。

経営は大げさなものではない

連続起業家という側面で見るとすごく面白い話だと思っています。成功体験をもとに焼き直したり、まったく別のことをやったりとか、いろいろありますよね。どんな心の変遷があったのですか?

もともと私は、経営がやりたいなんて思っていなかった人間です。ましてや起業なんて・・・。たまたまキーエンスの子会社で経営に携わるようになって、あとから目覚めたわけです。起業というと特別なもの扱いされる傾向がありますが、一度経験してしまうと、特別でなくなり、一気に起業のハードルが下がるのだと思います。

アペルザ創業時に考えた3つのこだわり

教育を経て、製造業に戻るに至った経緯というのは?

そこには3つのこだわりがあります。1つ目は「スケール」に対するこだわりです。というのも、40才を目の前にして、大きなことを成し遂げるとしたら、残された時間を考えると、そろそろ最後の挑戦になるのかなと考え始めていたんです。会社を大きくしようとしたら、大きな市場で戦うしかありません。その点、今アペルザが取り組んでいる製造業の設備市場は、22.6兆円という巨大な市場です。申し分ない市場規模ですよね。


2つ目が「グローバル」へのこだわり、つまり海外で通用するサービスを作ることです。製造業に比べるとインターネット業界は、圧倒的にグローバルに通用する日本企業が少ない。もっと世界で評価される日本初のインターネット企業が出てこないといけないと感じていました。


海外展開を標榜するスタートアップの中には、「それ、日本ではじめなくてもいいんじゃない?」「そのビジネスなら、アメリカではじめたほうが良いと思う」というものがたくさんあります。だけど、僕たちはそうじゃない。日本ではじめる理由があるものを選んで、それをグローバルに通用するものに磨いていこうと考えたんです。この点でも、製造業は世界に誇る日本の得意領域です。我々が海外展開をしていくに当たっては、きっと追い風が吹くと読んだのです。


3つ目が「世代越え」です。本気でスケールすることを考えたら、世代を超えて成し遂げるべきものに取り組む必要があると考えました。果てしない目標を設定するというか・・・。その上で、永続することを見据えた会社の仕組みを作っていく。そうすることで、自分が思い描いた以上の取り組みになることを期待したいと。

イメージでいうと、伝統的な製造業と、やんちゃなインターネット業界。水と油のようにも思えますが、工夫されていることはありますか?

そうですね。柔軟に考えるように意識しています。常識的に考えながら、一方で非常識に考えるという思考のしなやかさが大切だと私は考えています。

横浜にオフィスを構えたことに理由はありますか?

よく、その質問をされるのですが、合理的に考えていったら都心に構える必要がなかった、というのが本当のところです。満員電車が好きな人は少ないと思いますが、毎朝、ぎゅうぎゅうの電車に揺られて、社員が疲れ切って会社に来る姿は、経営者としてあまり見たくありません。そんなところに体力を使うぐらいだったら、仕事に使ってほしいところです。


また、アマゾンやアリババといった世界に名を轟かせるネット企業がいずれライバルになると考えているのですが、そんな企業と戦おうというときに、満員電車で疲れ切った社員では勝てる気がしないんですよ。だから、オフィスを横浜にしました。比較的空いている電車で通勤できますし、引越補助も設けていますので横浜に引越す社員も多いです。

「当事者意識の高い人」「頭の柔らかい人」を求めている

今後のアペルザの展望を教えてください。

我々は、製造業という分野にビジネスドメインを決めていますので、その中ではコングロマリットでやろうと考えています。今はメディア事業やSasS事業がメインですが、これからEコマースに挑戦していきます。その先もどんどん新しいサービスへのチャレンジを続けていきます。


もちろん海外展開も積極的に推進していきます。すでにアメリカや東南アジアをはじめ、いくつかの地域で準備を進めていますが、いよいよ本格的にはじめていく予定です。

どういう人と一緒に働きたいですか?

当事者意識の高い人です。アペルザは、やらされる仕事が極端に少ないので、やらされるのに慣れている人にとっては厳しい環境かもしれません。逆に、前のめりになって仕事をガツガツ進められる人だと、非常に働きやすい環境と思います。そういう人だったら、おそらく今まで描けなかったキャリアパスが可能でしょう。新しい事業を自分で作ってトップを張ることもこの会社ならできます。

具体的な能力は、そこまでこだわらないですか?

そうですね。強いていうならば、「頭の柔らかさ」です。たとえば、「俺はもう営業で実力あるんだ。まかせておけ」くらいの気概はあっていいけど、「会社は営業がすべてではない」ということもちゃんと理解できる人です。サービスもどんどん磨きあげていくので、それだけ新しい仕事が生まれやすい状況です。だからこそ「今は営業だけど、これから企画にチャレンジしてみたい」という人にとっては、自分のアイディア次第で仕事を創り出せるチャンスの多い、良い環境だと思いますよ。

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株式会社アペルザは事業を通じて、ものづくりにおける「情報流通」「取引のあり方」「コミュニケーション」という3つのバリアを取り除くことで、新しいものづくりの産業構造の構築に貢献することをミッションとしています。 日本の基幹産業である「製造業」を支援し、今以上に国内外で活躍する企業を増やしたい。同時に、世界規模のムーブメントとなりつつあるインダストリー4.0やスマートファクトリー、IoT領域などにチャレンジするスタートアッププレイヤーを増やしたい。ひいてはものづくりに関わる人を増やしたい。そんな思いで事業に取り組んでいます。

石原 誠/ 2016年07月/ 784,000,000円/ インターネットメディアの運営/